方式の比較(アナログ・ネットワーク)

方式の比較(アナログ・ネットワーク)

アナログカメラの特徴

アナログ方式は、TVのアンテナ線(同軸ケーブル)を使用して映像を伝送し、レコーダーの入力に対し『1対1』で接続するので管理が簡単です。
例)入力1に接続のカメラはカメラ1になり、入力4に接続のカメラはカメラ4になります。

有効画素数は28~48万画素が多く、最近では100万画素(メガピクセル)対応の製品もあります。
カメラの機能設定は、ハードウェアスイッチで行なう製品が多いため、直感的でわかりやすくなっています。
異なるメーカーによるカメラの互換性は、概ね問題ありません。

一般的にカメラの電源は、映像線とは別に接続する必要がありますが、テルック方式(パナソニック)などの同軸ケーブルに電源を一緒に送る規格の場合は、1本のケーブルのみで施工が可能になります。

システム構成

システム構成

この構成は、一般戸建住宅にカメラ『2台』を設置し、リビングの液晶テレビとレコーダーを接続し、モニタリングする場合です。
カメラの電源は、ACアダプターを使用するため、カメラ設置場所付近に電源コンセントが必要です。
『2台』のカメラの映像は、アンテナケーブルを使用して屋内に配線し、レコーダーに直接繋ぎます。
機器代金は比較的安価に構成できますが、カメラ付近に電源工事が必要になるので、工事に費用がかかる場合があります。

ネットワーク(IPカメラ)の特徴

パソコンをインターネットに接続する時に使用するUTPケーブル(LANケーブル)を使用して映像を伝送する方式です。
レコーダーとカメラを『1対1』で接続せず、ハブ(HUB)を中継器としてレコーダーとカメラを接続します。カメラの識別は『IPアドレス』で行うため、ネットワークの知識が必要です。

有効画素数は100万画素(メガピクセル)以上の製品が多く、500万画素対応の製品もあります。
カメラの機能設定は、パソコンを使用してソフトウェア的に書き換える必要がありますが、対応レコーダーを使用している場合は、レコーダーの管理画面から主要機能の設定が可能になります。

異なるメーカーのカメラは、共通規格の『ONVIF』で使用、または、汎用のサードパーティー製レコーダーを使用した場合に互換性があります。※新製品のカメラは、ソフト更新で対応が必要です。
但し、主要メーカー『Panasonic/SAMSUNG等』製のレコーダーは、同メーカーのカメラに対して互換性は問題ありませんが、他メーカーカメラの互換性はないと考えたほうがよいでしょう。

カメラの電源は、PoE(Power Over Ethernet)対応の製品であれば、PoEハブからLANケーブルを通じて供給することが出来ます。※消費電流が多いカメラの場合PoE+になります。
PoE非対応の製品の場合の電源は、映像線とは別に接続する必要があります。

システム構成

システム構成

この構成は、テナントビルにカメラ『12台』を設置し、地下1階でモニタリングする場合です。
カメラの電源はPoE方式でありPoEハブから供給できるため、電源工事不要です。
また、この構成では地下1階にPoE+のハブを使用し、2~5階にPoE給電しそれぞれのフロアのカメラにPoEにて給電しています。1階はカメラの増設のため、通常のPoEハブを使用しています。
このようにレコーダーに対して接続しているケーブルは、PoEハブへの接続の1本のみで済みます。

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